不動産査定を依頼するなら、机上査定と訪問査定でどっちを依頼する?
不動産の売却を検討すると、金額を調べる上で机上査定という言葉を聞いた事があるかも知れません。
売却検討で大きなポイントとなる査定金額ですが、机上査定と訪問査定の違いを理解する事が大切です。
【机上査定】
机上査定とは、不動産の売却価格の査定方法の一つで、対象となる物件を訪問せずに大まかな売却価格を算出する査定方法のことです。
簡易査定とも言います。
机上査定を算出する際には、類似物件の過去の売買価格や査定時の市場状況などのデータが用いられます。
短時間で査定額を算出できる点が特徴です。
机上査定で分かるのは、おおよその金額になります。
近隣の売却実績を元に築年数、面積を成約実績に照らし合わせて金額を算出しますので、参考価格として利用します。
現地調査を行わず、システム上で機械的に処理をして金額を算出します。
オーナー様の資産に合わせた算定はしない方法です。
【訪問査定】
訪問査定はお客様の資産価値を出来るだけ正確に試算します。
仲介の場合は売れそうな金額の提示をします。
また、買取の場合は買取金額の提示になります。
■参考とする主な情報
・類似物件の成約価格
・周辺物件の売り出し価格
・不動産市場の動向
①類似物件の成約価格
成約価格とは、売主と買主の双方が合意し売買が成立した価格のことです。
査定する物件と条件の近い成約事例が近隣にあればあるほど、参考となる成約額が予想できます。
そのため、次のような条件で類似成約事例を探します。
所在地・面積・築年数など物件の条件が近い
最新の成約事例の数が多い
②周辺物件の売り出し価格
周辺の物件がいくらで売り出されているかも参考情報になります。
ただ、売り出し価格は売主が自由に決められる価格なので、成約価格よりも高めに設定されていることが多いと言えます。
③不動産市場の動向
不動産価格の相場はそのエリアの「人口の推移」など様々な要因で変動します。
上記に加え、基現地調査を実施しますので、書類だけでは分からない
資産の本当の価値がより詳細に分かります。
オススメの査定依頼方法
机上査定を複数社に依頼してみてください。
大体の価格を知ってから、詳細な訪問査定を依頼する会社を選択するのがオススメです。
注意が必要なのは仲介の場合は”売れそうな金額”であることです。
確実にその金額で売却できる、買主様を見つけている以外は
そのうち、その金額ぐらいで売れるかもしれない金額です。
査定で重要なのは、実際に売れる金額と売れるまでの期間です。
根拠もなく高値を提示するだけで、媒介契約を取る業者様は実際に売れないことも多くあります。
机上査定の手軽さと訪問査定の正確差の違いを理解して
大切な資産の査定をしてもらいましょう。