窯業系サイディングとは、セメントと木質系成分を混合して製造される人工の外壁材です。製造過程で窯の中で高熱処理されるため「窯業系」と呼ばれています。

原料の80％がセメントで構成されているため、耐火性や遮音性に優れているのが特徴です。

サイディングの種類には、他にも金属系や樹脂系、木質系がありますが、価格の手軽さや豊富なデザインなどの理由から、窯業系サイディングが圧倒的人気を誇っています。

【メリット】

・費用が安い

窯業系サイディングは、ボード自体は工場で大量生産されており、他の外壁材と比べて施工が簡単なため、材料費・人件費が抑えられ低価格が実現しています。

・豊富なデザイン・カラーバリエーション

窯業系サイディングは色や形のバリエーションが豊富で、多種多様なデザインの実現が可能です。

木目調やタイル調・レンガ調・石目調など様々な選択肢の中から好みに合わせて選ぶことができます。

・耐火性が高い

窯業系サイディングの耐火性は3等級または4等級と優れた耐火性を誇ります。

耐火性能が高い理由としては、燃えにくい素材の繊維を混ぜたセメントや石膏ボードなどを外壁材の基本的な材料として使用しています。素材にこだわり幾度もテストを重ね耐火性能を保証しているため、安心して使用することができます。

・工期が短い

サイディングボードは、工場で成型されたものを使うため、現場での工期を短縮することが可能です。

施工には難しい技術を持った職人さんも必要なく、依頼できる業者の数が多いのもメリットでしょう。

【デメリット】

・メンテナンス周期が早い

窯業系サイディングの素材はセメントのため、壁自体に防水性能がありません。そのため、塗装を吹き付けて防水性能を持たせています。

定期的にメンテナンス＆補修することにより防水性能を長持ちさせることができます。10年前後で再塗装などのメンテナンスが必要になるでしょう。

・夏は暑くなりやすい

窯業系サイディングの原料であるセメントは蓄熱性があり、熱を吸収しやすいという性質を持っています。

夏場は外壁が熱を持ち、室内に影響してしまいます。

遮熱・断熱塗料を使用すれば室内の温度上昇を防ぐことが可能です。

いかがでしたでしょうか。

窯業系サイディングは、一見しただけでは本物のレンガやタイルなどと区別がつかないほどクオリティの高い外壁に仕上げることができるだけでなく、他の外壁材と比べ安価でコストパフォーマンスがいいと言えます。

そのため、現在の新築戸建てにおいて圧倒的なシェアを誇っています。

窯業系サイディングの外壁を長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが不可欠です。

劣化を放置してしまうと住宅全体に影響が出る可能性もあるので注意しましょう。

アオイ建設ではさまざまな窯業系サイディングの外壁の取り扱いが可能です。

同じ窯業系サイディングでもメーカーにより特色も異なりますので、詳しくはお気軽にお問い合わせください。