不動産買取の流れを8ステップで詳しく解説
不動産の売却方法には「仲介」と「買取」の2種類があります。
仲介は、不動産仲介業者が売主と買主の間に立って契約を成立させるのに対し、買取は不動産会社に買い取ってもらいます。
仲介と買取の違いについては以下の記事で詳しく解説しています。参考にご覧ください。
▶仲介と買取の違いってなに? (aoi-cnst.co.jp)
今回は、買取の流れや注意点などを詳しく解説していきます。
仲介を検討されている方は、同じ売却でも流れも複雑で各工程も変わってきますのでご注意ください。
不動産買取の流れを把握しよう!
ステップ① 事前準備
不動産の買取査定を依頼する前に、事前の準備をしておくとスムーズです。
査定に必要な書類は下記の通りです。
・本人確認、印鑑証明書、住民票
・固定資産評価証明書
・登記済権利書または登記識別情報
・建築確認済証
・建物図書
・地積測量図
また、土地買取の必要書類や入手方法などについては、以下の記事も参考にご覧ください。
▶土地売却に必要な書類は?入手方法もご紹介! (aoi-cnst.co.jp)
ステップ② 買取査定額の相場を調べる
買取は、仲介に比べて7~8割程度の価格に抑えられてしまうことがデメリットですが、「相場価格」を事前に把握しておけば、買取金額を提示された際にその金額が妥当かどうかを判断することができます。
相場価格を調べる方法は以下の2つです。
・土地総合情報システムで過去の取引事例を見る。
・買取一括査定サイトで査定依頼をする。
土地総合情報システムを利用する場合は、取引価格が仲介か買取か判断することができないため、取引価格に70~80%をかけて計算する必要があります。
また、土地の価格はどうやって決まっているのかは以下の記事も参考にご覧ください。
▶土地の価格はどうやって決まっているの? (aoi-cnst.co.jp)
ステップ③ 査定依頼をする
相場を把握したら、次はいよいよ不動産会社に査定を依頼しましょう。
査定方法には2種類あります。「机上査定」と「訪問査定」です。
両者の違いは以下の記事でご紹介しておりますので、参考にしてください。
▶不動産査定を依頼するなら、机上査定と訪問査定でどっちを依頼する? (aoi-cnst.co.jp)
査定における一番のポイントは、複数社に査定依頼をすることです。
なるべく希望に近い金額をつけてくれる不動産会社を探すために、複数社に見積もり依頼を出しましょう。
効率的に行うためには、まずは机上査定を複数社に依頼し、比較した上で訪問査定を依頼する不動産会社を絞ることをおすすめします。
ステップ④ 不動産会社の選出
査定を依頼した候補の中から買取金額に納得のできる不動産会社を選びましょう。
不動産買取の場合は、仲介と異なり不動産会社が直接買い取ってくてるため価格だけで判断するのもいいですが、価格交渉対して柔軟な対応を見せてくれるかどうかも、選定条件に加えるようにしましょう。
ステップ⑤ 物件の引き渡し条件の確認
契約する不動産会社を選定したら、いよいよ買取条件などの打ち合わせをします。
具体的な条件の確認は、引き渡し日や入金日、必要書類の確認などがあります。
必要書類は上記ステップ①でも記載しておりますが、担当者との打ち合わせで自分が準備しなければならない書類は、契約の当日までに漏れのないように準備しておくようにしましょう。
ステップ⑥ 売買契約の締結
お引渡し条件を確認したあとは、買主と売主の合意のもと、売買契約を締結します。
契約日当日は、契約書の読み合わせや物件状況等の確認、契約書への記名押印、手付金の受領といったことを行います。
売買契約を締結してしまうと、その後契約内容は簡単には変更できません。トラブルにならないためにも売買契約書の読み合わせでは、細かい条件までしっかりと確認するようにしましょう。
ステップ⑦ 決算・引き渡し
売買契約が締結した後は、買主の不動産会社が残金を決済して、物件の引き渡しが行われます。
当日は司法書士も立ち合い、登記の抹消や書類の引き渡し等を行い、不動産買取の取引が終了となります。
ステップ⑧ 売却の翌年に確定申告をする
不動産を売却して収益を得た場合のみ、確定申告を行わなければなりません。
収益の計算は「買取価格−(購入価格+経費)」でチェックすることができます。
確定申告は不動産買取を行った翌年の2月16日から3月15日までの間に行います。売却してから時間が空いてしまうため忘れてしまいがちですが、期限を過ぎてから申告すると滞納税が発生してしまうので注意しましょう。
まとめ
不動産買取は短期間で取引を完了させられることが一番のメリットですが、書類のやり取りが多く非常に大変です。
今回ご紹介したステップを一つずつ丁寧にこなしていけば、トラブルのない良い取引ができるはずです。
親身に相談に乗ってくれるいい不動産会社の担当者と出会い、大切な不動産の売却をスムーズに成功させましょう。